*こちらの57`ストラトは現在、ネック調整、フレット打ち替え作業を行っています。
　調整完了後の御納品とさせて頂きます。(2024年4月末仕頃上がり予定)
 
1987年、フェンダー社のビル・シュルツが最高経営責任者として、ビンテージシリーズのスタッフを新たに集めて社内の別組織として「フェンダー・カスタム・ショップ」を新たな拠点となったコロナファクトリーに正式に設立されました。
それは、初期のモデルが設計製造された時代まで遡った解釈で、使用木材・使用パーツなど楽器の仕様全てに渡って同じスペックで再現したビンテージシリーズのコンセプトをさらに押し進めた物でした。
その設立時のメンバーには、後のシニアマスタービルダーとなるJohn Page、John Suhr、Larry L. Brooksの3名も含まれており、”American Vintage”モデル等のレギュラーラインとは別に厳選された上質な材料と圧倒的なクオリティーのスペシャルラインとして生産されていました。
 
こちらは、その翌年の1988年に制作されたカスタムショップ最初期生産モデルで、約36年が経過した中で、存分に弾き込まれたルックスは、まるでエリッククラプトンのオリジナル”ブラッキー”を彷彿とさせるかの様なシルエットとなっています。
 
ピックアップはオリジナルの"CS57"デカール、ネックはこの年代の特徴的な飴色に変色した正にビンテージのルックスで、ネックシェイプは、それ以前のFullertonファクトリー時代のストラトよりもグリップ感が増したCシェイプで適度なグリップ感があります。
 
ヘッド裏の初期のカスタムショップデカールは1992年頃まで使用されていた物で、カスタムショップ設立時ならではのディテールを楽しめます。
ネックポケットには、当時のカスタムショップロゴのスタンプと共に、O Pallares (Oscar Pallares)のスタンプがあり、こちらは当時在籍していたカスタムショップのスタッフの一人で90年代まで見る事の出来るスタンプです。
ピックガードには 02-3 88のアッセンブリーデイト。ネックデイトは鉛筆描きで 6/15/88と確認出来ます。
重量は3.59 kgとバランスも良く、明らかに現行のカスタムショップのストラトとは違う、枯れたビンテージストラトサウンドを奏でてくれます。